【暗号技術入門】暗号技術を理解するぞ。
- 価格: 3300 円
- 楽天で詳細を見る
なぜ読もうと思ったのか
現状ではwebサービスや、ブログサイトの開設にあたり、https通信の実装は必須レベルになっています。
https通信を実現することに関しては、ドメインを取得することから証明書を取得するところまで、やり方は理解していましたし。
実際に何回も実施していました。
しかし、実際にどういう仕組みなのかよくわかっていませんでした。安全なんでしょ?ぐらいの理解度でした。。
流石に、この理解度のまま進んでいくのは良くないと思いセキュティや認証、暗号の類に興味を持つようになりました。
正直なところ、興味を持ったというよりは、やらなくちゃいけないという謎の使命感がありました。
そんな時に、この本を見つけて読んでみることにしました。
どのレベルの人が読むべきか
暗号技術入門というタイトルだけあって初心者でも読みやすいかと思います。
ただ、一部数学的な箇所もありますが、暗号技術の仕組みを理解する上では読み飛ばしても問題ないかと思います。
共通鍵暗号方式や公開鍵暗号方式の違いがなんとなくわかる程度であればこの本はその知識をより深めることができる素晴らしい本かと思います。
何が学べるのか
この本では上記で記載した通り、共通鍵暗号方式や公開鍵暗号方式の仕組みに関して2者間の通信をどのような手順で実施されているのか、その詳細を知る事ができます。
また、メッセージの安全なやり取りには欠かせない、ハッシュ化の仕組み、デジタル署名等に関しても理解を深める事ができます。
この本の良いと思ったところは、各仕組みをある程度理解した上で読者が抱くであろう疑問を的確に捉えており、その疑問に対する回答が各章で記載されています。
僕も認証局って何でCA直じゃなくて中間証明局が必要なんだろと思っていましたが、その答えもこの本に記載されていました。
この本で、理解が深まった一番の良い点は以下の流れが各章で実現されていた事だと思います。
- 各仕組みの解説を読み、ある程度理解する。
- ある程度理解すると、今まで気にならなかった疑問が湧いてくる。
- その湧いてくるであろう疑問を先読みして、その疑問に対する回答がある。
- 回答を読み、疑問点がクリアになる。
- 知識が深まる!
もう1度何が学べるのか
- 共通鍵暗号方式
- 公開鍵暗号方式
- ハッシュ化によるメッセージ検証
- デジタル署名
- SSL/TLS
どう活かせるのか
僕はメインがweb系開発なので、デジタル署名やSSLに関しては直近で間違いなく使うのでその際は今までよりも深い理解で取り組めそうで、何か楽しみです。
サイトのHTTPS化の証明書取得の際は今まではあまり気にしなかった、ここがCAでここが中間証明局で、CAの公開鍵を使っって、、中間証明局のCAの署名をCAの公開鍵で検証して、、、 何かレベルアップしてそうで楽しみです!!
是非読んでみてください!
- 作者:結城 浩
- 発売日: 2015/09/17
- メディア: Kindle版
- 価格: 3300 円
- 楽天で詳細を見る